直球と変化球
「死霊館」と「キャビン」を鑑賞
どちらも昨年のホラー映画なのですがレンタルBlu-rayとwowowにて鑑賞。どちらもとっても楽しい映画でした。
「キャビン」は「13日の金曜日」以来始まったティーンエイジホラー王道を行くストーリーを一方で据えつつ、もう一方ではホラー映画ファンを茶化す話が並走するメタなホラー。2つのストーリーを上手く絡めつつも最後はファンを歓喜させるスペクタクルを用意しているご馳走たっぶりのホラーです。
多くはネタバレになるので書きませんが、いろいろネタが出尽くしたといわれるホラー映画でも、まだまだ捻った楽しみ方があるのだと感心感心。劇中にJホラーをパロディにするシーンがあるのですが、それのクオリティも高く、「わかってるね」感が伝わって来てうれしい。
「死霊館」は悪魔に取りつかれた家に引っ越してくる家族の話。70年代の「悪魔の棲む家」等のオカルト映画の系譜を継ぐ映画。監督は「ソウ」のジェームズ・ワンなのですが、「ソウ」のエッジの効いた演出とはうって変わってこちらは直球でオーソドックスな恐怖演出。非常に清々しい。先の「悪魔の棲む家」と同じ年代の雰囲気をも醸し出す、クラッシック調な映画で「エクソシスト」や「オーメン」が流行った頃を思い出します。
で、それがつまらないかと思えばそうではない。非常に怖いし、終始集中して見っぱなし。グロいシーンも無いのでお子さん(?)や女性にも勧められる今時珍しいホラーです。
「キャビン」では定番ホラーを捻った構成で楽しませる変化球ですが、「死霊館」は一周回って正統派に戻ってきたという感じで、いろいろホラーの変遷を楽しめる2本でした。
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