コンコルディア お試しプレイ
各所で評判のコンコルディア。嫁と2人でイタリア面マップのお試しプレイ。
ゲーム終了時の図
嫁が家を15件立ててゲーム終了。双方スコアトラック一周するも、大差で負ける俺(青)。
基礎となる資源が食糧とレンガなのですが、嫁はどちらの資源もほどなく家を建設し、「農夫」のカードで食糧を順調に量産。また俺の「石工(レンガ生産)」カードを上手く「外交官(相手アクションをコピー)」でコピーし、レンガも量産。あれよあれよと言う間に勢力を広げていった。
ルールは簡単で、カード効果も思った以上に覚えやすく、プレイするための障壁は少ない。ただプレイ中は何故かサクサク進まずやや長考ぎみになる二人。
この作者の過去のゲームでロンデルシステムというのがあり、プレーヤーのとれるアクション3種類に絞られていたのが特徴だった。つまり迷っても三択なので、考える時間もたかが知れている。今作はカードがコマンドであり、そのカードが初期手札として7枚ある。つまり七択。更にゲームが進めば手札がどんどん増えていく展開になる。更にカードの中には1枚の中に2つのアクションが書いてありどちらかを選択するものもある。選択肢が増えた分、奥が深くなったと言えるが、プレイ時間が長くなっているのも事実。
どこかのサイトで本作はデッキビルドならぬ、ロンデルビルドをやりたかったのでは?というコメントを見たが、まさにその通りのものが欲しくなる。デッキビルドにもうひと捻り加え、ロンデルの選択肢要素を加えたシステムを次に期待したい。
もう1点しっくりこなかったのが得点方法。盤面の開拓状況によって持っているカードの得点が入る。例えば「家を建てている州の数分得点が入る」など。こちらも最初に受ける複雑な印象に反して実際にやってみると、それほど大変では無い。ただやはりゲームプレイ中は直観的に相手の得点状況が解らない。
結局、盤面上でやれる事は拠点に家を建てることだけなので、より多く家を建設していれば、有利なんだろうなとは想像できても正確なところははちゃんと計算してみないとわからない。でもゲーム途中では相手の得点どころか自分の得点さえも計算する気にはなれない。なので、今どちらが先行しているのか分からないし、分かろうとする気にもならない。
そのへんはもどかしいところでもある。実際にゲーム終了時に得点計算するのだが、非常に分かりづらく時間がかかってしまった。このへんはプレイを重ねれば慣れてくるのだろうか……
追記:得点計算機を作ってみた(こちら)
入植者を移動させ(道を伸ばし)、家を建て、その土地から産物(資源)を抽出する、という流れ。これのエッセンスだけ抽出し、シンプルに突き詰めたら結局カタンになるんじゃないかとさえ思える。カタンの面白さにいろいろ要素を足して複雑になったシステムを面倒と感じるか、奥深くなったと感じるか。
資源を産出する手段としてカタンはサイコロで決定していたが、こちらはカードアクションによって自分でマネジメントする形になっている。流行りのデッキビルドを取入れ、運任せではなく、自ら戦略的にマネジメントしたいという人はこちらが好みかもしれません。
と、若干辛口コメントになってしまいましたが、まだ初回の2人プレイのみ。あと数回はプレイしてみたいという欲求が湧いてきているのも確か。その時は追加レビューもしてみたいです。
しかしこれをプレイすると、エキスパート大賞をとった「イスタンブール」をプレイしたくなるという不思議。
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