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2014年4月29日 (火)

平成版 愛と誠

「愛と誠」 ☆☆☆☆☆



昭和版「愛と誠」ブームの真っ只中で幼少を過ごしコミックはもちろん、映画、TVドラマと嵌りまくった世代。しかし平成リメイク版はいつかどこかのwebで目にしてたかも知れないけども、全くの興味対象外でした。今回webの番組表でたまたま目についたので、暇つぶしと思ってwowowで撮り貯めていた「愛と誠」。何の事前情報も無く観てみることにする。



まずOPのアニメ。



「愛と誠」と言えば、何は無くともこのスキー場での印象的な出会いのシーン。誠が額に傷を負ってこの後の人生に影を落とすのも、愛が誠に償いの誓いをするのも、全てはここから始まるからだ。このシーンをどう映像で描くかで監督の裁量がわかると言うもの。正直ここがしょぼければ視聴をさっさと止めてHDDから消去しようと思っていた。



アニメ?!



想像の斜め上を行っていた。俺が見始めたのはアニメ版「愛と誠」だったのか?普通ならここで止めてしまうところだけども、アニメのクオリティが中々悪くはないのでこのまま観進めてみようと思う。タイトル後に始まったのは実写のドラマ。どうやら間違えてアニメ版を録画した訳では無いと知り、少しホッとする。



とりあえずは最初の難関突破と言うところか。



ところが、この先の展開はそれどころでは無かった。誠が歌い、愛が踊る!なんとミュージカルだった。慌ててiPadで作品情報を検索する。



なるほど、納得。監督は三池崇史ですか。どうせVシネに毛が生えたもんだろうと馬鹿にしていた自分が間違っていました。完全に面白い。なんと、主役の誠が妻夫木なのも開始30分過ぎまでまるで気づかなかった……。

昭和補正が利いている部分もあるかと思うが、「激しい恋」「あの素晴らしい愛をもう一度」「狼少年ケン」どれもがすばらしい。既に録画は10回くらいリピートしている。



お気に入りの一本に出会えました。

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サンタ・クルズ(Santa Cruz) オンラインプレイ紹介

サンタ・クルズは2012年に発売されたマルセル=アンドレ・カサソラ・メルクル作のボードゲームです。ドイツのyucata.deというオンラインボードゲームサイトでこの度新しくエントリーされました。無料でプレイできますのでご紹介します。

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画像はBBGから



プレーヤーはサンタ・クルズ島の入植者として島を開拓し家や教会、灯台を建設して勝利点を稼いでいきます。


まずは自分のコマの色を選びます。今回は緑を選択。

Sc12

ゲーム開始すると7枚で構成されるデッキが4セット画面に映し出されます。既に赤プレーヤーが左のデッキを選択しているので残りの3デッキから選ぶことになります。画面下にランダムで配られた4枚のカードが決算カードです。達成するとボーナス点が入る小目的カードですので、この辺を当面の開拓方針としてデッキを選びましょう。



デッキには基本的には”道”、”川”、”海”の3種類あり、”道”カードが多く入っている「道重視型」や、それぞれが万遍なく入ってる「バランス型」などがあります。



決算カードの詳細は後で説明するとして今回は”道”重視のデッキを選びました。

Sc13



メインのマップ画面です。島には多くの拠点がありそれぞれの拠点が道や川、海で繋がっています。拠点には大きく分けて3種類あり、通常の拠点(黄色い四角のタイル)、火山(赤い六角のタイル)、港(青い楕円のタイル)があります。

Sc1



港のタイルは最初からオープンになっていますが、島の内陸にある通常の拠点、火山の拠点は伏せられています。こちらは開拓が進むに連れてオープンします。

タイルには【家】【教会】【灯台】の絵が描かれていて絵に対応した建物を建てることで拠点を自分のものとしていくのです。



ゲーム開始時、最初の拠点だけは港の中から好きな場所1つを選んで無料で建設することができます。まずは島の左に位置する灯台を建設してみました。

Sc2



拠点にマウスカーソルを重ねるとタイルが拡大表示されます。灯台の絵が描かれているのでここには灯台しか建設することができません。数字は得点です。ここに自分の灯台を建設したことで4点を獲得したことになります。このように拠点に該当する建物を建設することで得点を得るのが1つ目の得点入手方法になります。

この時、自分の拠点に隣接した拠点のタイルに円形の矢印が表示されています。これは”次にここがオープンになりますよ”と知らせてくれるアイコンで、”Finish your turn”でアクションを確定させると、このタイルがオープンとなります。建設済みの拠点に道や川で繋がっている隣接拠点はタイルがオープンになるのです。

Sc3



今回は得点4の教会がオープンになりました。



さてここから通常のラウンドが始まっていくわけですが、その前にプレーヤー情報画面を見てみましょう。

Sc4_2

手札:川、道、海、連続の手札の枚数。建物建設の基本となるカード
決算:決算カード。カードの条件にあった得点を得ることができます
鳥チップ:入手した鳥チップの数
教会、家、灯台:建物コマのストック



既に灯台を1つ建設しているので残り1つとなっています。



では、開拓の基本的なやり方を見ていきましょう。まず最初に設定した自分の開始拠点(港の灯台)から広げていくことになります。カードを出すことで拠点に建物を建設していきます。



●道カード

Sc5

道で繋がっている隣接した拠点に建物を建設することが可能です。もちろん隣接先のタイルに描かれている建物シンボルと同一のコマをストックにもっていなければなりません。先のターンでオープンした”教会”のタイルに建設することが可能です。



●川カード

Sc6

川のカードを出すことで川で繋がっている先の拠点を開拓できます。川は道と違い、川で繋がっていれば距離は関係ありません。



●海カード

Sc7

海のカードを出すことで海岸線の港拠点に建物を建てることができます。海は港のどこへでも繋がっているので道のように隣接していなくても構わないのです。



●連続カード

Sc8

連続のカードは所謂ワイルドカードです。道、川、海のどのカードの代わりにもなり、更にそれを2回連続してアクションを行うことが可能なお得なカードです。

Sc20

連続カードを使用した時は上のような画面がでますので、使用目的に合わせて選択しましょう。

Sc22



ゲームプレイ

今回は道沿いで開拓していきましょう。まずは手札より道カードを選択して場にだします。

Sc15_2

先ほどの灯台から道で繋がった隣接拠点に”教会”を建設してみましょう。

Sc9_2



このように隣接している教会に建物を建設しました。タイルに書いてある通り4点獲得します。これが1つめの得点方法です

さて今回は”道”重視のデッキを選び、道沿いの拠点を建設したのには理由があります。最初に手札として配られた決算カードです。



得点は拠点に建物を建設することで得られる得点に加えて、決算カードをプレイすることで、カードの条件にあったプレーヤーがボーナスの得点を得ることができます。今回の私の手札の決算カードはこのようになっています。

Sc14_2

1【海岸】:海岸沿いに建設された建物1つに付き3点
2【街道】:拠点が道で4つ連なると7点
3【金塊】:金塊が産出される拠点に建設すると10点
4【鳥チップ】:鳥チップがある拠点に建物1つに付き2点



これらのカードは自分の手番の際に1枚プレイすることで、この条件に合致する状態を持っているプレーヤーは得点を得ます。道沿いの拠点を開拓した理由は、【街道】のカードを持っていたので積極的に道沿いの拠点を取ることでボーナスを得ようとしたからです。

この拠点を建設したことで更に道で繋がっている2つの拠点タイルがオープンになりました。その内の1つには”金塊”の絵が描かれています。実は金塊の決算カードも持っているので、これもボーナス得点として計算できます。【金塊】の決算カードを持っている場合、この拠点を押さえておけば10点手に入るのです。

Sc16



しばらくターンが進み、以下のように4つの建物を建てました。道沿いに4つの建物が並び、更に金塊を産出する拠点も建設しています。

Sc17

しかし条件が揃っただけでは得点は入りません。自分の手番に決算カードをプレイして始めてボーナス得点が入ります。

Sc18_2

つまり手番を1つ使ってしまうので、決算したターンは拠点の建設ができません。決算している間に相手に重要な拠点を先取りされたりしてしまうなどの戦略やジレンマがここで発生します。



更に金塊の決算カードをプレイしてみました。10点入手してラッキー!と思うかもしれませんが、よく見てください。

Sc19_2



自分だけでなく相手にも10点入っていますね。これはせっかくの高得点も意味がありません。

実は決算カードはカードを出したプレーヤーだけが恩恵を受けるのではなく、全プレーヤーに適応されます。なので、今回は相手プレーヤーも金塊を産出する拠点を建設していたので同じように10点獲得してしまったわけです。



この事から、まだ相手が目的の拠点に建物を建てていないうちに、このカードをプレイすれば、自分だけ得点を多く得られるということが分かります。

拠点の開拓具合を見ながら、決算カードを出すタイミングを見極めるのがこのゲームのキモなのです。



ここまででお気づきかと思いますが、決算カードは大事な2番目の得点源です。最初に配られた決算カードが何なのかによって拠点開拓の方針がある程度決まると言ってよいでしょう。

以下、これを繰り返し、拠点を開拓していきます。手札を使いきったら前半ラウンドが終了です。

Sc21_2

前半終了の図。59点対57点で2ポイント差で負けています。



その後、一旦ボード上の建物コマを全部取り除き、新たなカードデッキの選択をします。

前半と同様に今度は後半が開始されます。前半同様にプレイしますが、今度はボード上の拠点タイルが全て表向きになっているので、前半よりも戦略性や相手との駆け引きが増す展開になるでしょう。



では決算カードの内容を紹介します。



●資源

産出資源を持っていると得点。
羊7点。木材6点。砂糖7点。金6点。金10点。

Scr10 Scr11 Scr8 Scr12 Scr1

魚5点+ボーナス。
魚は拠点建設の5点に加えて、タイルに記述してある「+○」を追加で獲得します。

Scr0

羊+魚(7/3)。木材+砂糖(7/3)。
2つの資材が揃っている場合7点。どちらか1つだと3点。

Scr4 Scr6



●場所

海岸、川、該当する拠点にある建物1つに付き得点。

Scr7 Scr3

火山はプラス、噴火はマイナス点になる。噴火は更に建設された建物が壊れる(ボードから取り除かれる)マイナス効果がある。

Scr13_2 Scr14_2



●鳥チップ

入手した鳥チップ1枚につき2点。

Scr2

鳥チップ付きの拠点に建設をするとランダムに鳥チップを引くことができます。鳥チップの決算カードで枚数に応じた得点を得ることができるだけでなく、チップに書いてある数値の合計値がゲーム終了時ボーナスとなります。

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●建設

建物4つ建設毎に6点。

Scr15

家、教会、灯台の組み合わせ1セット毎に6点。

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繋がっている4つの建物につき7点。

Scr9



●ゲーム終了時の得点

ゲーム終了時に、今までの得点に加えて、鳥チップ上の数字の合計を加算します。鳥チップは、鳥マーク付きの拠点を開拓したときにランダムに入手します。数字もランダムです。

以上がゲームの流れです。手札の決算カードを見ながら開拓の指針を決め、建物建設の得点と決算カードのボーナス得点でより多くの勝利点を稼ぐことが目的です。



※忘れがちポイント!
基本的に拠点への建物建設は早い者勝ちですが、そのラウンドの最終手番の人は、既に建物が建設されている拠点へも建設することが可能です。手番順の有利の現象を緩和する措置ですが、結構忘れがちなのでお気をつけて



ちなみにこのゲームはBSWで遊ぶことが出来ます。yucata.deはターンベースのプレイ。BSWはリアルタイムのプレイとなりますので遊ぶスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。



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2014年4月21日 (月)

古代決戦(yucata.de)カード訳日本語化スクリプト公開

古代決戦は2012年発売の2人専用ボードゲームです。ドイツのyucata.deというオンラインボードゲームサイトで無料でプレイできますのでご紹介します。



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画像はBBGから



古代のローマVSカルタゴ、もしくはギリシャVSペルシャの戦いを再現した2人用ゲームです。ウォーゲームほど複雑でなく、シンプルにまとめられていますが、戦争してる感はたっぷり味わえます。


敵に領地を占領された時などのタイミングでお得な特殊効果が使えるカードが入手可能でうす。劣勢になった人に多くカードが配られることで接戦のバランスをとっているのですね。 今回はそのカード和訳をスクリプトかしました。





こちらのGreasmonkeyスクリプトを導入すれば日本語で遊ぶことが可能です。



スクリプト導入方法はこちら

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2014年4月19日 (土)

BAJ用アグリコラの日本語化アップデート(メモ保存機能追加)

BAJ用アグリコラの日本語化スクリプトをアップデート。





・4.2.0verの更新内容(追記!重要!)
→食料フェイズが終わらず永遠繰り返すバグを修正!
  これを放置しておくてえらいことになるので直ぐにアップデートを!(物乞いカード大量ゲット)

・4.0.0verの更新内容
→ 画面右にユーザーのメモを残す機能を追加
→ その他日本語化



BAJのゲームは全世界中からユーザーが集まっていて非常に賑わっています。アグリコラも常に複数の卓が立っているのでマッチングも容易です。しかしゲーム開始までが早い一方で非同期のターンシステムのため、1ターンにかかる時間が長くなりがちです。アグリコラ1戦をフィニッシュするまで1ヶ月かかるなどは、ざらなのです。なので自分の番になった時、前回打った一手の意図を忘れてしまっている場合も多々あります。

更に、ターン間のインターバルが長いのでその間の暇を埋めるために複数の卓を平行してプレイすることになります。そうなるとますます混乱してしまうことに成ります。

そこで卓ごとに自分の戦略メモを残したいと思うのですが、BAJではメモ機能が標準で装備されているのがですが寄付をしたプラチナ会員だけの特権となっています。



今回はそのメモ機能をgreasemonkeyスクリプトで実現しました。



画面右に対戦相手とのチャット用テキストフォームがあるのですが、そこを利用してメモを残します。localstoageを利用しているのでブラウザを閉じても保存されています。所謂cookieですね。

Baj0

使い方はテキストエリアにコメントを入力して「メモ保存」ボタンをクリックするだけです。メモ1~3までのラジオボタンを選択することで3枠までメッセージを保存できます。「SEND」ボタンをクリックしてしまうと相手にメッセージを送ってしまいますので気をつけてください!



スクリプト導入方法はこちら

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2014年4月18日 (金)

ブルゴーニュ(BAJ)スクリプトβ版公開&スルーザエイジスのアップデート

ブルゴーニュは土地にタイルを置き勝利点を競い合うボードゲームです。Boîte a jeuxというオンラインボードゲームサイトで無料でプレイできますのでご紹介します。

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画像はBBGから



例によって日本語化スクリプトを作成したのでアップします。いろいろなタイルにマウスオーバーするとヘルプテキストがでます。まだ実プレイでは確認していないので、まだまだ不具合があるかもしれません。





またスルーザエイジスのスクリプトもアップデート





スクリプト導入方法はこちら

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2014年4月15日 (火)

スルー・ジ・エイジス(Through the Ages) オンラインプレイ紹介

スルー・ジ・エイジスは文明を発展させて勝利点を競う2006年発売のボードゲームです。BoardGamingOnlineというオンラインボードゲームサイトで無料でプレイできますのでご紹介します。

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画像はBBGから



今作のゲームはルール説明が複雑なので詳しいご紹介はできません。例によって日本語化スクリプトを作成したのでアップします。





カードの上にマウスカーソルを置くと日本語化されます。まだ未訳のカードが数種類あります。和訳自体は下記参照サイトにあるのですが、htmlタグも一緒に加工しなければならないので実ゲーム画面上で確認しないと実装できないのです。なるべく他人のゲーム過去ログをも追って確認しているのですが、あまり誰も使用しないレアなカードは未訳のままです。

まだバグがあって、場合によっては進行ボタンをクリックしてもゲームが進まない場合があるかもしれません。その場合はこの日本語化スクリプトを一旦無効にして、サイトを再読み込みしてください



画面の見方はこちら【ゲーム画面説明

残念ながら何故かiphoneには対応できませんでした。その場合はこちらのカード訳ツールを併用するのもよいでしょう【カードビュワツール

バグ報告、未訳報告等はこちらの掲示板まで【掲示板



ボード版のルール和訳は「皇帝の居城」のサイトを参考にさせていただきました【ルール和訳

この他にもネット上にはPDF和訳もアップされていたと記憶していますが詳しいアドレスを失念しました。

カード和訳はplay game DBのこちらを参考にさせていただきました。【カード和訳



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2014年4月 6日 (日)

洛陽の門にて(At the gate of Loyang) オンラインプレイ紹介

洛陽の門にては2009年にドイツで発売されたアグリコラの作者ウヴェ・ローゼンベルク作のボードゲームです。ドイツのyucata.deというオンラインボードゲームサイトで無料でプレイできますのでご紹介します。

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画像はBBGから



自分の畑に作物を植え、収穫した作物をお客さんに売ってお金を稼ぎ、勝利点を得るゲームです。アグリコラの作物の収穫要素を思わせるデザインですが、ややパズルチックなプレイ感になります。



アグリコラ、ルアーブルと並んで収穫3部作と言われている本作ですがアナログ盤のボードゲームは巷では他2作に比較して評価は高くありません。他人との絡みが少なく一人で遊んでるようなゲームのことを”ソロプレイ感が強い”と言われますが、これはアグリコラよりも更にソロプレイ感が増しています。しかしネットゲームとなるとこれが返って功を奏しているようで、せせこましい感じが心地よいリズムを作り出しています。



こちらのGreasmonkeyスクリプトを導入すれば日本語で遊ぶことが可能です。

http://northpia.game.coocan.jp/js/JLoyang_yct.user.js



ゲーム立ち上げ直後は”自宅の畑”に植える最初の作物を選ぶ画面となります。選択できる野菜は緑色にハイライトされるので直ぐ分かりますね。まずは小麦を選んでみました。

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画面左上が最初から持っている”自宅の畑”で9つのスペースがあります。ここに先ほど選んだ小麦を植えることになります。野菜は「麦」「かぼちゃ」「カブ」「白菜」「豆」「ニラ」の6種類あるのですが、自宅の畑に植えることが可能な野菜は「麦」「かぼちゃ」「カブ」の3種類のみです。畑カードの右上のアイコンをチェックしてみてください。

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小麦の苗を1つ植えると畑の9つのスペースが全て埋め尽くされます。自分の手持ちの小麦1つで、残りを8つの小麦はストックから補充されます。このへんはアグリコラの「種をまく」に似てますね。次のターンよりここから小麦が1つづつ収穫されていきます。初期配置が終わりました。画面の構成は以下のようになっています。

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今のところとりあえず見ておけばいいのはお金が7金という点と手札が4枚あるということです。手札のカードの意味は追って説明するので今は理解する必要はありません。



●ゲームは9ラウンドから成り、1ラウンドは4つのフェーズからなります。

  1. 収穫フェーズ
  2. カードフェーズ
  3. アクションフェーズ
  4. 繁栄フェーズ



●収穫フェーズ

各畑から野菜を1つ収穫し自分の納屋へ保管します。納屋の収容能力は最初は「1」ですが、ターン中は2つ以上置いても問題無いので今は気にしなくても構いません。次のターンに持ち越すための保管が1までなのです。

Loyang3



●カードフェーズ

ここでは手札の4枚と共有の場にだされた1枚があり、以下の2通りから選択を選ばなくてはなりません。

  1. 手札と場からそれぞれ1枚取り自分のエリアを確定する
  2. 手札から1枚場に捨てる

(1)の場合は入手したカード2枚で自分のエリアが確定されカードフェーズが終了します。自分の好みのカードが無い場合は(2)を選択します。手札から1枚を場に捨て次の機会を待つことにします。いわゆるパスです。一旦他プレーヤーに手番を渡し、再び自分の手番になったら同じことを繰り返します。自分の手札は先ほど捨て札にしたので3枚に減っていますが、場のカードは前に自分の捨てたカード(他の人に取られていなければ)や他のプレーヤーが捨てたカードなどが貯まっていて、選択肢が増えることになります。


いずれにしても(1)の選択をした人からこのフェーズを抜け、全員が2枚のカードをエリアに確定したらフェーズが終了します。

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でも最初のプレイではどんなカードを確保してよいのかわかりませんよね?カードがシステムの主軸に据えてあるゲームはカードの効果を把握していない段階では何を選んでいいか分からないのが難しいところです。カードには大きく5つの分類に分けられます。



◆常連客

Cards79

メインの収入源です。カードには2種類の野菜が描いてあり、これらの野菜を客に販売することでお金を手に入れる事ができます。棚は4段になっており1ターンで販売できるのは1段のみ。つまり4ターンに渡って野菜2を供給し続けるのです(売り上げ金は段々アップする)。毎ターン安定した収入を得ることができるのですが、2ターン販売が途切れると2文の罰金を取られてしまいます(1ターンは許してくれる)。



◆流れの客

Cards88

いわゆる一見さん。販売する野菜は3つ必要で、常連さんと違い1回の商売するといなくなってしまいます。常連客と数を比較して、流れの客の方が多いと売り上げが2文下がってしまい、数が少ないと2文追加されます。



◆畑

Cards54

新たな畑。カード右上のアイコンがこの畑に植えることができる野菜です。マスが少ない畑ほど高価な野菜を植えることができます。畑カードは配置するのに2文のお金がかかりますので注意が必要です。



◆市場

Cards61

野菜交換所です。手持ちの野菜とワゴン上の野菜を1:2もしくは1:1のレートで交換します。どの野菜でも交換可能なので提供する野菜は手持ちで余っているものや、小麦のような安価野菜がいいでしょう。画像の例だと1つの野菜でカブを手に入れることができ、2つの野菜で白菜かニラが手に入ります。



◆助っ人

Cards_en109

様々な特殊効果があります。日本語化スクリプトを導入してあればカーソルを置くとテキストの説明が表示されます。

Loyang6



●アクションフェーズ

ここがメインフェーズとなります。収穫で手に入れた野菜を顧客に売ったり、市場とトレードしたりしながらお金を稼ぎます。より多くのお金を稼ぐのが勝利への道です。


アクションは好きなだけ繰り返し実行できます。野菜やお金が無くなるなどしてアクションを終了したい場合は「フェーズ終了」を選択します。


全てのアクションは説明しません。配達する一例を挙げて要点だけ絞ってアクションの流れを説明します。


【配達】

最も基本の行動が常連客や流れの客への配達です。客のカードに描かれている野菜をストックに戻すとお金が得られます。

「配達」のコマンドを選ぶと該当する野菜が緑色にハイライトされます。配達する野菜を2つ選びお客を選択すると売り上げ金が入ります。

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  しかし常連客は「カブ」と「豆」を欲しがっているのですが手持ちの野菜にはこれがありません。また仮に今回はカブと豆を工面して客に売っても、常連客は次のターンも同じ野菜を要求してくるので自分の畑で「カブ」と「豆」を安定して供給できる状態もつくらなくてはなりません。つまり今回のターンでカブ、豆を2つづつ入手し、一組は常連客への売却、一組は畑に植えるということを達成したいのです。

まずは手持ちの野菜を市場によってカブと豆に交換します。

Loyang8

カブのワゴンにはお皿が1つありますので、手持ちで余っている小麦1つとカブを交換しました。これで納屋に必要な豆とカブがそろったことが分かります。「配達」アクションを選び常連客に配達してみましょう。この客の最初(一番下の棚)の購入額は6文です。

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配達済みの客にはチェックマークがつきます。

次のターンからのカブと豆の安定供給を目指して今度は畑に植えてみます。足りないカブを再び市場で交換します。このように可能な限りアクションを続けることができます。

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カブを空いている畑に植えました。豆は前のターンで既に畑が用意できています。次ターンからは収穫時に自動的にカブ、豆(小麦とかぼちゃも)が1つづつ収穫されますので市場での交換をせずとも顧客への安定供給が可能になるのです。

Loyang11

Loyang12

全ての行動が終わったので(フェーズ終了)を選びアクションフェーズを終えます。



●繁栄フェーズ

勝利点進行画面が出てきますので、希望のお金を支払って勝利点トラックを進めます。その分お店が繁栄したという意味なのですね。このトラックの進め方が少し特殊です。各ターン最初の一歩は1文で進めますが二歩目からは行き先のマスに書かれた数字分だけコストがかかります。下記例も全く進まない場合はもちろん無料。一歩進めて5のマスまで行くのは1文。しかし二歩進めて6のマスに行くには、一歩進める分の1文+行き先のマスの数字6文で合計7文かかるという具合です。

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  今回は7文払って二歩マーカーを進めました。お金は全て使い切っても構わないのですが次のターンの開始時に畑を購入したい場合などは2文残して置くとよいかもしれません。



以上が大体の流れです。これを9ラウンド繰り返し最終的な勝利点(繁栄度)で勝者を決めます。

実は「借金」とか特殊効果を持った「助っ人」などまだまだ要素はあるのですが、まずは基本を抑えて説明しました。「助っ人」効果などは日本語化スクリプトを導入すればプレイしながら理解ができるでしょう。

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BAJ用スクリプトアップデート

BAJ用アグリコラの日本語化スクリプトをアップデート。

http://northpia.game.coocan.jp/js/JAgricola_add2.user.js

・3.1.0verの更新内容
コマンドを選んだ後の確認windowを一部日本語化

またyucata.de用「洛陽の門にて」の日本語化スクリプトもβ版をアップしました。yucataはhtmlのつくりがBAJよりは表に出ていないつくりなので少し不便になっています。何かの操作をしてしまうと一旦全ての日本語化が解除されてしまうのですが、その際にはマウスカーソルを一旦yucataのwindowからはずしてもらい、再びフォーカスすると再セットされるつくりでごまかしております。こちらはまた「洛陽の門にて」のゲーム紹介の記事と同時に正式版リリースを考えたいと思っています。

http://northpia.game.coocan.jp/js/JLoyang_yct.user.js

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2014年4月 1日 (火)

アグリコラ(BAJ)日本語化 その4(ツールチップ化)

BAJのアグリコラの日本語化スクリプトをちまちまとバージョンアップしています。

今回はヘルプテキストをツールチップ化しました。目的のカードやコマンドにマウスカーソルを重ねるとポップアップのウィンドに日本語テキストが現れます。まだ全てのテキストを入力していませんのでこの先ものんびりバージョンアップを重ねるつもりです。

http://northpia.game.coocan.jp/js/JAgricola_add2.user.js

バグ報告などはこちらの掲示板にお願いします。
http://www50.atpages.jp/~northpia/tree/tree.php

Agri9

日本語化に際して下記のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。https://github.com/y-moriya/JAgricola/wiki

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