洛陽の門にて(At the gate of Loyang) オンラインプレイ紹介
洛陽の門にては2009年にドイツで発売されたアグリコラの作者ウヴェ・ローゼンベルク作のボードゲームです。ドイツのyucata.deというオンラインボードゲームサイトで無料でプレイできますのでご紹介します。
自分の畑に作物を植え、収穫した作物をお客さんに売ってお金を稼ぎ、勝利点を得るゲームです。アグリコラの作物の収穫要素を思わせるデザインですが、ややパズルチックなプレイ感になります。
アグリコラ、ルアーブルと並んで収穫3部作と言われている本作ですがアナログ盤のボードゲームは巷では他2作に比較して評価は高くありません。他人との絡みが少なく一人で遊んでるようなゲームのことを”ソロプレイ感が強い”と言われますが、これはアグリコラよりも更にソロプレイ感が増しています。しかしネットゲームとなるとこれが返って功を奏しているようで、せせこましい感じが心地よいリズムを作り出しています。
こちらのGreasmonkeyスクリプトを導入すれば日本語で遊ぶことが可能です。
http://northpia.game.coocan.jp/js/JLoyang_yct.user.js
ゲーム立ち上げ直後は”自宅の畑”に植える最初の作物を選ぶ画面となります。選択できる野菜は緑色にハイライトされるので直ぐ分かりますね。まずは小麦を選んでみました。

画面左上が最初から持っている”自宅の畑”で9つのスペースがあります。ここに先ほど選んだ小麦を植えることになります。野菜は「麦」「かぼちゃ」「カブ」「白菜」「豆」「ニラ」の6種類あるのですが、自宅の畑に植えることが可能な野菜は「麦」「かぼちゃ」「カブ」の3種類のみです。畑カードの右上のアイコンをチェックしてみてください。

小麦の苗を1つ植えると畑の9つのスペースが全て埋め尽くされます。自分の手持ちの小麦1つで、残りを8つの小麦はストックから補充されます。このへんはアグリコラの「種をまく」に似てますね。次のターンよりここから小麦が1つづつ収穫されていきます。初期配置が終わりました。画面の構成は以下のようになっています。

今のところとりあえず見ておけばいいのはお金が7金という点と手札が4枚あるということです。手札のカードの意味は追って説明するので今は理解する必要はありません。
●ゲームは9ラウンドから成り、1ラウンドは4つのフェーズからなります。
- 収穫フェーズ
- カードフェーズ
- アクションフェーズ
- 繁栄フェーズ
●収穫フェーズ
各畑から野菜を1つ収穫し自分の納屋へ保管します。納屋の収容能力は最初は「1」ですが、ターン中は2つ以上置いても問題無いので今は気にしなくても構いません。次のターンに持ち越すための保管が1までなのです。

●カードフェーズ
ここでは手札の4枚と共有の場にだされた1枚があり、以下の2通りから選択を選ばなくてはなりません。
- 手札と場からそれぞれ1枚取り自分のエリアを確定する
- 手札から1枚場に捨てる
(1)の場合は入手したカード2枚で自分のエリアが確定されカードフェーズが終了します。自分の好みのカードが無い場合は(2)を選択します。手札から1枚を場に捨て次の機会を待つことにします。いわゆるパスです。一旦他プレーヤーに手番を渡し、再び自分の手番になったら同じことを繰り返します。自分の手札は先ほど捨て札にしたので3枚に減っていますが、場のカードは前に自分の捨てたカード(他の人に取られていなければ)や他のプレーヤーが捨てたカードなどが貯まっていて、選択肢が増えることになります。
いずれにしても(1)の選択をした人からこのフェーズを抜け、全員が2枚のカードをエリアに確定したらフェーズが終了します。

でも最初のプレイではどんなカードを確保してよいのかわかりませんよね?カードがシステムの主軸に据えてあるゲームはカードの効果を把握していない段階では何を選んでいいか分からないのが難しいところです。カードには大きく5つの分類に分けられます。
◆常連客

メインの収入源です。カードには2種類の野菜が描いてあり、これらの野菜を客に販売することでお金を手に入れる事ができます。棚は4段になっており1ターンで販売できるのは1段のみ。つまり4ターンに渡って野菜2を供給し続けるのです(売り上げ金は段々アップする)。毎ターン安定した収入を得ることができるのですが、2ターン販売が途切れると2文の罰金を取られてしまいます(1ターンは許してくれる)。
◆流れの客

いわゆる一見さん。販売する野菜は3つ必要で、常連さんと違い1回の商売するといなくなってしまいます。常連客と数を比較して、流れの客の方が多いと売り上げが2文下がってしまい、数が少ないと2文追加されます。
◆畑

新たな畑。カード右上のアイコンがこの畑に植えることができる野菜です。マスが少ない畑ほど高価な野菜を植えることができます。畑カードは配置するのに2文のお金がかかりますので注意が必要です。
◆市場

野菜交換所です。手持ちの野菜とワゴン上の野菜を1:2もしくは1:1のレートで交換します。どの野菜でも交換可能なので提供する野菜は手持ちで余っているものや、小麦のような安価野菜がいいでしょう。画像の例だと1つの野菜でカブを手に入れることができ、2つの野菜で白菜かニラが手に入ります。
◆助っ人

様々な特殊効果があります。日本語化スクリプトを導入してあればカーソルを置くとテキストの説明が表示されます。

●アクションフェーズ
ここがメインフェーズとなります。収穫で手に入れた野菜を顧客に売ったり、市場とトレードしたりしながらお金を稼ぎます。より多くのお金を稼ぐのが勝利への道です。
アクションは好きなだけ繰り返し実行できます。野菜やお金が無くなるなどしてアクションを終了したい場合は「フェーズ終了」を選択します。
全てのアクションは説明しません。配達する一例を挙げて要点だけ絞ってアクションの流れを説明します。
【配達】
最も基本の行動が常連客や流れの客への配達です。客のカードに描かれている野菜をストックに戻すとお金が得られます。
「配達」のコマンドを選ぶと該当する野菜が緑色にハイライトされます。配達する野菜を2つ選びお客を選択すると売り上げ金が入ります。

しかし常連客は「カブ」と「豆」を欲しがっているのですが手持ちの野菜にはこれがありません。また仮に今回はカブと豆を工面して客に売っても、常連客は次のターンも同じ野菜を要求してくるので自分の畑で「カブ」と「豆」を安定して供給できる状態もつくらなくてはなりません。つまり今回のターンでカブ、豆を2つづつ入手し、一組は常連客への売却、一組は畑に植えるということを達成したいのです。
まずは手持ちの野菜を市場によってカブと豆に交換します。

カブのワゴンにはお皿が1つありますので、手持ちで余っている小麦1つとカブを交換しました。これで納屋に必要な豆とカブがそろったことが分かります。「配達」アクションを選び常連客に配達してみましょう。この客の最初(一番下の棚)の購入額は6文です。

配達済みの客にはチェックマークがつきます。
次のターンからのカブと豆の安定供給を目指して今度は畑に植えてみます。足りないカブを再び市場で交換します。このように可能な限りアクションを続けることができます。

カブを空いている畑に植えました。豆は前のターンで既に畑が用意できています。次ターンからは収穫時に自動的にカブ、豆(小麦とかぼちゃも)が1つづつ収穫されますので市場での交換をせずとも顧客への安定供給が可能になるのです。


全ての行動が終わったので(フェーズ終了)を選びアクションフェーズを終えます。
●繁栄フェーズ
勝利点進行画面が出てきますので、希望のお金を支払って勝利点トラックを進めます。その分お店が繁栄したという意味なのですね。このトラックの進め方が少し特殊です。各ターン最初の一歩は1文で進めますが二歩目からは行き先のマスに書かれた数字分だけコストがかかります。下記例も全く進まない場合はもちろん無料。一歩進めて5のマスまで行くのは1文。しかし二歩進めて6のマスに行くには、一歩進める分の1文+行き先のマスの数字6文で合計7文かかるという具合です。

今回は7文払って二歩マーカーを進めました。お金は全て使い切っても構わないのですが次のターンの開始時に畑を購入したい場合などは2文残して置くとよいかもしれません。
以上が大体の流れです。これを9ラウンド繰り返し最終的な勝利点(繁栄度)で勝者を決めます。
実は「借金」とか特殊効果を持った「助っ人」などまだまだ要素はあるのですが、まずは基本を抑えて説明しました。「助っ人」効果などは日本語化スクリプトを導入すればプレイしながら理解ができるでしょう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。





コメント