アグリコラ 牧場の動物たち プレイ1回目
2人用のアグリコラ、「牧場の動物たち」を嫁オドッポとプレイ。
ボードをセットアップしていると「これなんか見たことある」と嫁。どうやら本家アグリコラのプレイの記憶は少しあるようだ。ルール説明していると感じるのは、明らかに簡単になっていて見通しが良くなっていること。特に勝利条件が「家畜の数!」という説明で済むのが大きく非常に目的が明確で良い。(得点源は他に建物などがあるが、後の説明で間に合う)
本家はメインボードと各自個人ボード、更にカード類とプレイスペースを広く占有したが、今作はその反省を生かしてか非常にコンパクト。仮に4人プレイだったとしても充分、日本の家庭事情にも対応できうるサイズ。資源コマ、家畜コマ類はやっぱり数は多く、毎ターン補充するリソースの煩雑さは多少あれどギリギリ許容範囲。因みに「祈り働け」で導入された収穫リングは本作では採用されていない。あちらはプレイの煩雑さを軽減する画期的な発明だったが、やっぱり資源はプールに山積みされてこそ、有り難みがあると言う物。むしろ収穫リングを使わなければいけないほど煩雑であるならば、リソース数を減らす方にゲームデザインを修正するのが正しい方向なのではないか。そう言った意味で今作の判断は正しいかと思う。
さて、肝心のプレイ感だが、そもそも本家をそれほどやり込んで無いうちに売却してしまったので比較は難しい。数少ないプレイ暦のなか本家を評すると、食料確保のカツカツ感はありつつも、カードコンボを駆使した比較的自由な拡大再生産だという印象。しかしながらこちら「牧場~」は農場ボードの拡張などの要素はあれど全くもって「拡大再生産」では無い。むしろ限られた枠の中をどれだけ効率よく家畜の収容枠を増やすか?という有限空間の中でのスペースマネージメントという感じになっている。
初期に与えられる農場は草原5枠に民家1件。草原には2匹、民家には1匹の家畜を収容できるので初期状態のままだと11匹が飼える家畜の上限となる。そこに建物や飼養箱を建設していき、1枠内の収容枠を増やしていく。家畜側にも、1つの牧場枠には1種類の家畜しか飼えないとか、2匹以上いると繁殖して増えるなどのルールがあるため、いいタイミングで収容枠を拡大しないと、せっかく繁殖した家畜を逃してしまうハメになる。いかに家畜の無駄なロスをなくし、配置場所をやりくりしていく作業はパズルゲームチックなテイストを思わせる。
繁殖と収納場所のマネージメントの具合はどこかで見たなと思っていたが、「ズーロレット」の感覚に似ている。あのゲームも動物が繁殖し、増えた動物を効率よく管理するために飼育エリアを交換するなどのマネージメントが要求された。
最終的には私25.5点、嫁26点の僅差で嫁勝利。下は嫁の農場。
アグリコラの縮小版を期待すると外すかもしれない。アグリコラの要素を使ってズーロレットのゲームエッセンスを再現し、更にあれをパズルチックに凝縮したゲームです。
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