桐島、部活やめるってよ。
桐島、部活やめるってよ。 ☆☆☆★
ややネタバレ注意
ネット上で色々評判が良かったので嫁のOdoppoと丸の内ルーブルで鑑賞。嫁と銀座の映画デートは10年振りくらいだろうか。
良かったには良かったが評判から期待されたテンションには届かず。ただ、同じ時間軸を複数キャラの視点で繰り返し描く手法や、物語のキーとなる桐島を直接描かない手法など、映画ならではのギミックが効いていて楽しい。
そろそろ将来の進路が気になり出した頃のとある高校。そこには何をやってもデキる奴と、どうやってもできない奴。できなさそうでも努力するやつ、出来なさそうなので放棄する奴、やれば出来そうなのにやらない奴。そしてそんなテンションには巻き込まれずに我が道をいく奴。そんな彼らがそれなりにバランスを保っていた学生生活が桐島の行動によって調和が乱れ始める。
この桐島って言うのが何でもデキちゃう奴の象徴。この桐島の行動の理由が明かされないままミステリとして観客の興味を引っ張っているのは上手い構成だと思った。
こうして振り返ると、何だか面白かったんじゃないかと思えてきたが、何がモヤットするかと言えば、今作のメインであり主人公(?)である神木くんの役どころが映画部ってところ。映画人が学生の青春時代を描く時に映画サークルをチョイスしてしまう選択にどうしても、むず痒さを覚えてしまうからだ。やっぱりゾンビでカタルシスを感じられるのはごく一部の層じゃないのかなってのが素直な感想。ゾンビ映画に理解が無い人が今作のクライマックスにどれだけ共感出来たのか、こっちが心配になってしまう。ま、逆に考えればゾンビ映画もそれほど市民権を得たってことかもしれません。
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